
肩こりはストレッチで改善できる?
デスクワークやスマートフォンの使用時間が増えたことで、肩こりに悩む人は年々増えています。
肩こりは、長時間同じ姿勢が続くことで首や肩周囲の筋肉が緊張し、血流が低下することなどが原因の一つと考えられています。
研究では、慢性的な首や肩の痛みに対して、ストレッチや筋力トレーニングを含む運動療法は症状の改善に有効であることが報告されています。
この記事では、誰でも安全に行える肩こり改善ストレッチを3つご紹介します。
ストレッチを行う前のポイント
ストレッチは、
- 痛みが出ない範囲で行う
- 呼吸を止めない
- 反動をつけない
ことが大切です。
強く伸ばせば効果が高まるわけではありません。
「気持ちよく伸びる」と感じる程度で十分です。
① 胸(大胸筋)のストレッチ
なぜ効果が期待できる?
長時間のデスクワークでは肩が前に入り、大胸筋が硬くなりやすくなります。
胸の筋肉が硬くなると肩甲骨の動きが悪くなり、肩や首への負担が増える可能性があります。
やり方
- 壁やドアの横に立つ
- 肘を90度に曲げて壁につける
- 身体をゆっくり反対側へ向ける
- 胸の前が伸びる位置で20〜30秒キープ
左右2〜3回ずつ行いましょう。

② 肩甲骨ストレッチ
なぜ効果が期待できる?
肩甲骨は肩や首の動きと密接に関係しています。
長時間同じ姿勢では肩甲骨を動かす機会が少なくなるため、可動性が低下しやすくなります。
やり方
- 両肩をゆっくり耳へ近づける
- 後ろへ大きく回す
- 下へ下ろす
10回程度ゆっくり繰り返します。
肩甲骨が動くことを意識しましょう。

③ 首の横(僧帽筋・肩甲挙筋周囲)のストレッチ
なぜ効果が期待できる?
肩こりでは首から肩にかけての筋肉が緊張していることが多くあります。
ゆっくりと筋肉を伸ばすことで、筋緊張の軽減が期待できます。
やり方
- 背筋を伸ばして座る
- 右手を頭の左側へ添える
- ゆっくり右へ倒す
- 左肩が上がらないよう注意する
20〜30秒保持し、左右2〜3回ずつ行います。

ストレッチだけで改善しない場合もある
肩こりは筋肉だけの問題ではありません。
- 長時間の同じ姿勢
- 運動不足
- 睡眠不足
- ストレス
- 精神的な緊張
などが関係していることもあります。
そのため、ストレッチだけで改善しない場合は生活習慣も見直すことが大切です。
肩こりを予防する3つの習慣
① 1時間に1回は立ち上がる
30秒〜1分でも身体を動かすことで筋肉への負担を減らせます。
② 軽い運動を続ける
ウォーキングや軽い筋力トレーニングは肩こり予防にも役立ちます。
③ 睡眠をしっかり取る
睡眠不足は筋肉の回復を妨げるだけでなく、痛みを感じやすくする可能性があります。
まとめ
肩こり改善には、
- 大胸筋ストレッチ
- 肩甲骨ストレッチ
- 首の横のストレッチ
などを継続することが大切です。
ただし、肩こりは姿勢や運動不足、ストレスなど複数の要因が関係するため、ストレッチだけでなく生活習慣も見直すことが改善への近道になります。
ストレッチは「強く伸ばす」ことよりも、「無理なく毎日続ける」ことを意識しましょう。
参考文献
- American Physical Therapy Association Neck Pain Clinical Practice Guideline(2024改訂)
- Cochrane Exercise for chronic neck pain(システマティックレビュー)
- World Health Organization Physical activity guidelines
- 厚生労働省 健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023


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